都市計画道路の見直し案の説明会に参加してきた。@寝屋川市民会館

7月23日に市民会館で開催された大阪府と寝屋川市が共催する、都市計画道路の見直し案に関する説明会に参加して参りました!

皆さんは行政が都市計画道路の整備方針を策定していることをご存知でしょうか。

道路を整備する際にはいくつものステップがありまして、都市計画⇒着工…という風に行われていきます。その都市計画道路ですが、多くが高度経済成長期に計画決定されたものであり、今日とは時代背景が大きく異なってしまっています。

また、今後人口や交通量の減少が予想され、既存の道路設備の老朽化により維持費が増大して新たな都市計画道路を整備することが難しくなっていくことが考えられます。
必要でないものは見直し、都市計画道路に指定されていることによる不要な個人の権利制限を解除しようというものです。

その都市計画道路の見直し候補の説明会が今日行われたというわけです。時間は19時から20時、参加者は70人ぐらいでしたかね…。

下にあるのが寝屋川市における都市計画道路の変更・廃止候補路線のマップです。
都市計画道路の変更区間図

(「都市計画道路の変更区間図(案)」より引用)

各路線を一部抜粋してご説明いたします。

①池田秦線
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都市計画道路池田秦線は、池田新町から市立総合センター、市役所を経て皐が丘高校へ向かう路線で、国道170号線の東側が府道枚方交野寝屋川線と重複しています。国道170号線の西側は整備が終わっていますが、東側は都市計画の幅員を満たしていない状態が続いています。しかしながら都市計画道路も現状と同じ2車線、既に全区間歩道がある、第二京阪道路開通後は交通量が減少しているなどの理由により、廃止候補となっています。(計画が廃止となっても現在ある道路がなくなるわけではありません。)

質疑応答では「歩道が狭いところがあり、拡幅が必要な箇所もあるのでは」という意見があがり、「都市計画上廃止となっても交通安全事業としてやることは可能」という回答がありました。他には「廃止になるとやった者負けで不公平感が出るのでは」という意見もありましたかね…。

打上線も同じような理由による廃止候補となっています。

②梅が丘黒原線
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打上から寝屋川デポマートの前を通り、高柳へ向かう路線です。高柳の直角カーブから黒原方面へ延伸する計画でしたが、広域的に見て既存の道路で対応できるとして廃止候補となっています。
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↑高柳の直角カーブ

③御幸東西線

門真で都市計画道路が廃止となり、確かそれに対応するものだったと思います。

④池田清水線

池田の業務スーパーあたりから成美小学校の南側へ至る、寝屋川有数の住宅密集地を南北にぶっちぎる路線です。これまでは幅員25mの4車線道路を建設する都市計画でしたが、それを幅員18mの2車線道路に変更するというもの。東側を基準に幅員を縮小するため、西側の7mが都市計画道路の指定から外れます。
長期間計画が進展していないにも関わらず存続する理由は、「住宅密集地で都市計画として防災上必要であるため」で、18mの幅員も防災計画上はじき出した数値だそうです。都市計画道路に指定されると個人の権利が制限されるため、規模を縮小して個人の権利制限を少なくする狙いとなっています。

質疑応答では「成美小学校前の通学路は危ない状況が何十年と続いているのに計画が進まない。完成する22世紀の予定を教えて欲しい」、「都市計画から着工までどれぐらいかかるのか」、「いつまでほっとくの?できないならやめたら」という意見が続出しました。(「防災上必要で引き続き取り組んで参ります。都市計画の変更ということでご理解いただきたいです」とか言っていたような…。笑)

見直し案の地図によると、計画自体あまり知られていない道路が数多く存在し、変更・廃止は妥当なところだと思われます。(変更・廃止候補にあがっていない都市計画道路の方が多いと思います。)

今後のスケジュールとしては、市の公聴会(要申し込み)や都市計画の縦覧、大阪府都市計画の審議会を経て、来年の2月頃に都市計画の変更・廃止が決定されます。

いや~、それにしても行政は物事を決定するスピードが遅い!(笑)

なんか堅い記事になっちゃいましたね…。有益な情報だとは思いますが、今後はできるだけ面白くて楽しい記事を書けるように頑張ります。

資料を見たい方は寝屋川市役所の公式ホームページをご覧ください。長文失礼いたしました。

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