対馬江大利線の都市計画が変更へ、道路幅は20mに。7/23に行われた説明会の詳細をご紹介!

「都市計画道路対馬江大利線」の都市計画変更に関する説明会が7月23日、アルカスホールで行われました。

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※アルカスホールの2~3階席が、ほぼ満席に。都市計画道路対馬江大利線とは、府道18号枚方交野寝屋川線の寝屋川市駅~対馬江東町交差点間を拡幅する事業。
対馬江大利線 位置図
※配布資料から引用

拡幅により、木造住宅が密集する地域(地図の黄色い部分)で防災性が高まるだけでなく、寝屋川市駅へのアクセス向上も期待されています。
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この事業は1969年に都市計画決定されましたが、40年以上経った今も約1,440mが未整備(寝屋川市駅周辺の190mが整備済み)の状態です。
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そのため、社会情勢や交通量の減少を考慮した結果、事業化に合わせて道路幅が見直されることになりました。

今回の説明会で示された変更案が、以下の断面図です。
標準断面図
※配布資料から引用

具体的には、幅25m、4車線が幅20m、2車線へと縮小されます。(この歩道と車道の割合は、4月に寝屋川市駅東口で全線開通した都市計画道路寝屋川駅前線を参考にしているそうです。)
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また、道路幅が変わることで道路線形にも変更が生じることになります。
都市計画変更区間
※配布資料から引用

デイリーヤマザキ付近よりも東側区間が南側に、西側区間が北側に拡幅されるのは同じですが、縮小により影響する範囲が変わるのだとか。
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この都市計画の変更案は今後以下のようなステップで決定されます。
都市計画決定までの流れ
※配布資料から引用

説明会はだいたい説明が30分、質疑応答が1時間でした。

質疑応答の内容は、以下の通りです。(全てをメモできているわけではないため、多少内容が異なる場合があります。大まかな内容としてお読みください。)

・地図上のベル大利商店街にある郵便局は、道路沿いに移転している。
⇒元にしている地図が古いためこうなった。修正を行う。

・何年後に着工するのか?
⇒都市計画決定の流れは図に示した通りで、2020年度(平成32年度)の開通を目標に進めている。

・整備区間によって府と市で分かれている理由は?
⇒事業延長が長く、西小学校よりも東側の住宅密集区間を優先的に整備するため。西側の大阪府事業区間も寝屋川市の事業からできるだけ間隔を空けずに進めていく方針だが、一度に全線開通できない可能性もありうる。

・雨水や排水の改善は?
⇒そのような話はもう少し話が進んでからになる。

・立ち退き・用地買収はどのぐらいの面積?
⇒住民の皆さんにとって最も関心事だと思うが、この説明会は都市計画決定の変更に関するものなので、今後行われるその説明会の時に質問していただければ。

・幅は20mで確定?18mという話も聞いたが?
⇒20mで進めていく方針。

・駅前の既に開通している190mの区間よりも道路幅が広いように見えるが?
⇒車道の幅はほぼ同じ。駅前の区間は歩道外の駅前広場なども歩行空間になっているので、整合性は取れている。

・今後の申し出で変更されることはあるのか?

・道路幅が25mから20mに変更されたが、中央帯が無くなると渋滞するのでは?
⇒荷捌き車両などは停車帯で対応できる。バス通りだが、バスが停車しても渋滞しないように配慮する計画。

・計画中の南北に走る都市計画道路池田清水線の所に交差点はできるのか?
⇒今回の事業は対馬江大利線のみ整備するため、できない。道路の端もまっすぐとなる。

・都市計画道路寝屋川駅前線の開通後、交通量調査は行ったのか?その結果も反映すべき。
⇒調査は行っていないが、今後行いたい。

・対馬江東町交差点に右折レーンは設置されるのか?
⇒設置する。交差点付近では停車帯が削られて右折レーンとなる。

・2車線では渋滞するのでは。
⇒将来的な交通量の予測が1万台/日を下回っており、できるだけ沿道の皆さんに迷惑をかけないように考慮した結果、2車線への変更を行った。

・交通量予測の根拠は?
第二京阪道路が開通して、周辺道路の交通量が減っている…、人口の減少など。

・計画の変更に伴い、1車線当たりの幅が3.25mから3.00mに変更されているが、その理由は?
⇒車の走行スピードや交通量などを元に、道路構造令によって決まる。交通量の予測が1万台/日を下回るので、車線幅も3.00mを採用した。

・どういった経緯でこの道路線形となったのか?
⇒できるだけ沿道の皆さんに迷惑がかからないように、既存道路をなるべく活用したルートを採用した。道路の片側に拡幅するのも、そのため。

・説明会の連絡が遅い。その間にリフォームしてしまった場合もあるのでは。配布資料も紙切れ1枚では少なすぎるし、プレゼンに使ったパワポの分も配るべき。全体的に市民に対する丁寧さが足りない。形式的に「説明会を行いました」ではダメ。もっと生活者の視点を持つべき。こちらは生活がかかっている。
⇒遅いと思わているかもしれないが、20mにすると決まったのは最近。丁寧に説明するようにしていきたい。

・今リフォームしているが、今後どうすればよいのか。明日どうすればよいのか分からない。

・「自治会の方に連絡した」では真剣さが感じられない。

・住民目線で準備するべき。25mでも20mでも、結局は引っかかる。
⇒情報がないことが不安を生むと思うので、進展があるごとに説明会を開き、情報を発信していきたい。

・説明会の開催を知らせる対象者宛ての封書が届いたが、都市計画が変更されたとしか書かれていない。元々の計画を知らないし、どこまで引っかかるか分からない。不安。日常的に地域で噂になっている。対象者にはキチンと個別に説明を。
⇒住民立ち合いの元、地籍調査を行えば具体的な細かい影響範囲が特定できる。

・個別に対象範囲が分かる図面を配るべき。配布資料では小さすぎる。
⇒ロビーに拡大した図面も張り出しているので、ご覧いただければ。

・5年後まで道路はよくならないのか。バスが通ると揺れるし、路面は穴ぼこだらけ。「どこの田舎の道路なのか」という印象を受ける。それに拡幅ではなく、一方通行にするなど他の案もあるのでは。

後半には、厳しい意見も多く出ました。

また、説明会が終わった後のロビーでは、たくさんの人が図面を眺めている様子でした。

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今後事業を進めていくうえで、当事者目線に立った説明を尽くすことが欠かせないと思います。

色々な意味で注目度の高い事業であることが伺えました。今後また事業に進捗があれば、また記事にしたいと思います!

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