平池家住宅が文化庁の登録有形文化財に登録されたみたい。安政〜文久に建築された主屋と長屋門が歴史的景観に寄与

寝屋川市平池町にある平池家住宅の主屋と長屋門が、文化庁の定める登録有形文化財(建造物)に登録されました。

※寝屋川市企画三課提供
※寝屋川市企画三課提供

平池家住宅は1300年代から続くとされる平池村の大庄屋を長く務めた旧家で、寝屋川市史にも沿革の記載が見られます。

寝屋川市の発表(3月19日)によると、平池家住宅は改修(旧主屋の分割など)が行われているものの、北河内地域における近世後期の大規模な庄屋建築の特徴を残す歴史的建築物として評価されたようです。

平池家の概要は、以下の通りです。

〈名称〉

・平池家住宅

〈建築年代〉

(1)主屋(おもや)

・1858年(安政5年)建築

・1954年(昭和29年)改修(旧主屋を分割して式台から座敷部分を改修)
・1989年(平成元年)増築

(2)長屋門(ながやもん)

・1862年(文久2年)建築

・1927年(昭和2年)改修

〈所在地〉

・寝屋川市平池町


〈登録基準〉
・基準(一) 国土の歴史的景観に寄与しているもの


〈建造物の説明〉
(1)主屋
・玄関や洋室の応接間、8畳・10畳の座敷、納戸、池泉廻遊式庭園など


(2)長屋門

・ケヤキの一枚板の扉に八双金具、乳金具を打つ荘厳な造りで、大庄屋屋敷の表

構えを形成

主屋と長屋門はともに1800年代(江戸時代)に建築されました。主屋は応接間、座敷、納戸、庭園などがあります。2枚目の写真にもあるように長屋門は荘厳な造りが特徴となっています。

登録有形文化財(建造物)は開発や生活様式の変化などにより消滅の危機にさらされている近代等の文化財建築を後世に継承していくために作られた制度です。

文化庁の公式ホームページによると、登録有形文化財(建造物)は全国47都道府県の945市町村(区)に1万2443件あります。

〈時代別累計〉

・江戸以前:2220件

・明治:3965件

・大正:2543件

・昭和:3715件

・累計:1万2443件


〈主な登録された文化財〉
・東京タワー

・大隈重信記念館(佐賀県)

・尻屋崎灯台(青森県)

登録有形文化財(建造物)登録件数より

これまで寝屋川市内の国指定・登録文化財の件数は3件でしたが、今回の登録で4件になるとのこと。

〈国指定文化財〉

・石宝殿古墳(打上元町)

・高宮廃寺跡(高宮2丁目)

〈国登録文化財〉

香里ヌヴェール学院校舎(美井町)

〈大阪府指定文化財〉
・寝屋古墳(寝屋川公園)

神田天満宮のクスノキ(上神田2丁目)

・春日神社のスダジイの社叢(国松町)

国府市指定文化財より

【地図】寝屋川市平池町

【関連記事】
長栄寺で「礫石経」が130個見つかったみたい。江戸時代の貴重な文化財として市が公開中(2020年11月)

ねやつーも載ってる!
寝屋川と枚方と門真の情報を集めた本が10月3日に発売されました↓

最新ひとことニュース


広告の後にも続きます

広告の後にも続きます