寝屋川市で8/23(月)から始まった「授業のライブ配信」を見学してきた。2学期1週目の登校見合わせに伴う措置

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、寝屋川市が市立小中学校において2学期の登校を見合わせています。

2学期の登校は8月23日(月)から始まる予定でしたが、4度目の緊急事態宣言が9月12日まで延長されことや、寝屋川市内でも8月18日(水)に1日あたりの感染者数が過去最多の59人にのぼったことなどを受け、学校における感染リスクを抑えるためオンライン授業に振り替えた形です。(詳しくは8月20日の記事をご覧ください。)

〈登校の見合わせ等について〉
・登校を見合わせる期間
8月23日(月)〜8月27日(金)
※ 24日から子どもたちの学びの保障のため「授業のライブ配信」を実施
※ 登校は8月30 日(月)から開始予定(感染拡大状況等により変更する可能性あり)
※ 給食は8月30 日(月)から開始予定

・始業式
8月23日(月)にライブ配信で実施

・部活動
8月29日(日)までは原則休止
(大会への出場や発表会等、学校が必要と判断した場合を除く)

・修学旅行、府県間の移動を伴う教育活動
9月12日(日)までの間に出発するものは全て延期

・留守家庭児童会
8月23日(月)〜8月28日(土)は、感染防止対策を徹底した上で、夏
季休業期間と同様の保育を行う。
※ 夏季休業期間の保育時間:月曜〜土曜9時〜19時
(受入れは7時30分から可能、18時30分以降は延長利用扱い)

参考:寝屋川市企画三課 提供資料

過去の記事でもお伝えしている通り、寝屋川市では今年はじめに全校・全生徒への通信機能付きタブレット端末の配布を完了しており、オンライン授業環境の整備が完了しています。

これまでに「授業のライブ配信」も行われた実績がありますが、今回改めて「授業のライブ配信」の様子が公開されたので、見学してきました。

見学した場所は堀溝小学校(寝屋川市堀溝3丁目)です。

5年生の国語の授業が公開されました。授業に参加したのは5年生の担任2人と、補助の教員、児童47人(1組、2組)です。

児童とコミュニケーションを取りながら準備(出席確認や音声の調整など)を終えると、進行役の先生が「授業を始めます。教科書のp.96〜97を開けてください。」

「今日のテーマは『どちらを選びますか?』です。国語の授業ですが、ディベートのような形で進めていきます。」

「画面に表示された先生の友達を見てください。先生の友達は犬を飼うか猫を飼うかどうかで悩んでいます。どちらを選ぶとよいか立場をはっきりさせて、説得力のある意見を考えましょう。時間を与えるので、考えてみてください。」

考える時間が終わると、画面に猫好きが白、犬好きがピンクや赤の結果が表示されました。

当てられた児童がミュートを外して「猫は可愛いから」などの意見を言いました。

先生が「でもそれは犬と猫の両方に当てはまるから説得力は弱いよね。」と指摘すると、児童は更に猫派と犬派に分かれて意見を出していきます。

「犬が好きです。防犯につながるからです。」

「たしかにそれは犬にしかない特徴だから説得力が強いよね。」

「猫が好きです。資料を見ると、猫の方が平均寿命が長いからです。」

「それは説得力のある特徴だよね。賛同する人は手を上げてください。資料やグラフを見ると、説得力のある意見になると思います。」

先生は説得力のある理由を文章でも書くように求めました。考える時間を7分間与えると、先生が発表できる人を当てていきます。

すると児童から「ぼくは、犬を勧めたいです。なぜなら、犬は散歩をするので、自分も運動不足の解消につながり、他の人との交流も増えるからです。」などの意見が出ました。

オンライン授業ですが、先生は黒板というアナログの良さも併用しているようです。

「次の授業はみんなが集めた説得力のある資料の内容についても詳しく見ていきます。」

「資料をつけて意見を提出することができた人からZOOMを退出してください。」と児童に伝えて授業は終了しました。

※右端は市役所の職員

授業後に担任の先生は以下のようにコメントしました。

<質疑応答で出た意見の一部を抜粋>

・子供に会えるのを楽しみにしていたので残念ですが、他の先生と相談してチームで「授業のライブ配信」の準備をしました。授業も進行役と操作役がアイコンタクトを取りながら進めました。

・宿題をタブレット端末で提出するなど子供たちはオンラインに慣れていて、大きな違和感はありませんでした。

・「分かった人は手を上げてくれる?」「分からない人はミュートを外してくれる?」と問いかけるなど、一方通行の授業にならないように意識しています。

・赤白帽をかぶってもらったり、画面表示の背景に名前を表示したりするなど、どの児童が意見を言っているのかが分かるように工夫しています。

・児童の顔や声を見聞きできるのは健康観察にもつながるので、休校になるのと比べると助かります。

広瀬市長は市役所本庁舎で報道陣の質疑応答に答えています。

・国は全国一律の休校などを求めていませんが、寝屋川市が大阪市の中心部から近い地理的要因や感染のピークが見えない状況などから、登校の見合わせを決定しました。

・どんな状況になっても子供に与えられた時間は「1年間」しかなく、教育の機会を用意することが重要です。

・昨日に1日あたりでは過去最多となる77人を記録するなど、感染者が増え続けているので、様々なパターンを考えておかなくてはいけません。予定通り30日(月)に通常登校を再開するかどうかは、今後総合的に判断します。

今回の見学ではたくさんのテレビ局や新聞記者が来ていて、他地域からの関心の高さを伺うことができました。

本来は対面授業が望ましいですが、コロナ禍でも授業を行うことができる「授業のライブ配信」は一定の評価ができると言えそうです。

【地図】堀溝小学校

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